コケが見られたら外壁塗装をするべきなのか

2018年10月18日(木)

1.防水機能の低下

外壁塗装、屋根塗装を行うタイミングの目安となるのが、コケです。
これらは見た目の問題もありますが、何より大きいのは防水機能の衰えが原因のケースもそれなりに多いということです。
コケは、場合によっては新築の外壁であっても姿を現すことがあるものの、基本的には水分と大きく関係しています。
じめじめとしているところはコケにとっては非常に過ごしやすく、そのために一気に繁殖するのです。
外壁の機能が正常なら、雨が降っていても湿気が酷くてもコケが大きく繁殖することはないのですが、何らかの理由で防水機能がうまく働いていないなら、コケがどんどん繁殖します。
コケ自体が悪さをするわけではなく、コケが繁殖しやすい環境になっていることが問題です。
外壁塗装から時間が経過しているためにダメージが蓄積し、防水機能が衰えている、これはコケを呼び起こす要因となります。
残念ながら、コケの胞子自体をどうにかするのは不可能なので、コケが繁殖しにくい環境を作ることで対処するしかありません。

2.内部の劣化を防ぐために

コケは外壁のトラブルの中ではまだましな方、このような考え方はあまり良くありません。
解消しやすいトラブルなのは事実であり、塗装店に頼らずにブラシや高圧洗浄機を利用して対処する方法もあります。
ただし、先に書いたように本質的な問題は外壁の機能が衰えていることにあり、たとえ見えているコケを何とかしても問題は解決しません。
多くの場合、コケは外壁の内部にまで入り込んでいるので、仮に除去してもまた姿を現します。
出てくるたびにコケを除去するのではなく、根本的な原因である外壁を何とかするのが重要なのです。

コケは新築であっても何らかの条件で姿を現すことがあるので、必ずしも外壁が原因とは限りません。
新築であったり前回の外壁塗装からさほど時間が経過していないなら、突発的なコケである可能性も高いものの、ある程度の時間が経過しているなら原因を特定するのは困難です。
だからこそ、塗装店に外壁の状態をチェックしてもらい、外壁に異常がないかを確認するとよいでしょう。
外壁が正常な状態になればコケが発生するリスクを下げられますので、外壁のメンテナンスをしばらくしていない状態でコケが現れたなら、まずは塗装店に連絡を取り、もし外壁に問題があるようなら外壁塗装を依頼してください。
コケが発生した外壁は幸志創建。でも多く扱ってきましたので、連絡をいただければ過去の経験から適切に対処させていただきます。

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