鉄板屋根の塗装(処理について)

2018年09月21日(金)

鉄板屋根(折板・塩ビ鋼板)

屋根塗装において屋根の種類により塗り方が沢山あります。
その中で鉄板の屋根(折板屋根)の塗り方や下処理について一般の方に分かりやすく述べてさせて頂きます。
鉄板の屋根で一番の敵はサビです、サビの発生は皆さんもよく知っているように鉄に水がかかると酸化という化学反応によって膨張していき鉄をもろくしていきます。
鉄板の屋根塗装の場合は必ずサビ止めを入れます、サビ止め塗料にも種類が沢山ありますが痛みがひどい場合には2液性のサビ止め塗料を使いサビの抑制と密着を強くします。
サビ止め塗料を塗る前段階で必ずヤスリをかける事、穴がある場合は必ずコーキングやパテで埋めていき雨漏りの原因になる箇所には処理をしていきます。

あと鉄板の屋根には塩ビを巻いた物もあり、これもサビ止めを塗って上塗りと密着させるやり方もありますが、塩ビの鉄板屋根は専用のプライマーを塗ることにより可塑剤の抑制が出来るので場合によって使い分ける必要があります。

※可塑剤とは、物質に柔軟性を与えるために加える材料です。外壁塗装では、コーキング材や塩ビ等のゴム類などに入っています。この可塑剤の性質をしっかり理解していない業者が塗装をすると、可塑剤移行という密着不良になる場合があります。

下の写真は鉄板の屋根で塩ビを巻いたものです、ボルト部分はカバーを付けていることが多いですが塗替えの場合はサビ止めやプライマーを塗った跡に新しいボルトカバーを付けて上塗りをしていくと一番いいかと思います。


安く仕上げるためにサビ止め塗料やプライマーを塗らない業者さんも沢山いますので屋根の塗装、特に鉄板の屋根の場合は必ず下処理の工程や下塗り(サビ止め・プライマー)を入れてもらえるのかなど外壁塗装の場合も同じことが言えますので細かい内容を聞いて失敗のない塗装をしてもらえればと思います。

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