屋根や外壁のコケやカビは放置しても大丈夫?

2019年10月18日(金)

コケとカビはなぜ発生するのか?



よく住宅の外壁に緑の様なシミがありますが、みなさまは見たことがあるでしょうか?
これが俗にいうコケやカビと言ったもので、カビは大体家の北面に発生する菌で、一方コケは日当たりのいい箇所でも湿気が多い所などに発生する菌です。
この中でコケと言われる物は、それ自体には害はあまりないのですが住宅の屋根部分や外壁部分に発生すると家を傷めてしまう原因になることがあります。
コケやカビが発生する原因としては、簡単にいうと屋根や外壁の表層劣化による水分の滞りです。

コケやカビはそのままでも大丈夫?

結論から言いますと、今すぐに何か問題が起きてくるとは考えにくく、ただほっといても良いのかと言うとそれは間違いで、コケという物は、コケアートと言うのがあるのは知っていますでしょうか?
石の上や廻りに緑色のフワフワした物で観賞用にも持たれている方も多いかと思います。
コケ自体は特に問題はなく、住宅でいうと屋根の小口部分に発生していることが多くあります

スレート屋根(コロニアル)やセメント瓦など年数が経つと必ず発生してきます。
屋根材は雨から住宅を守る働きがあり、通常コケが無い場合だと雨などが流れて樋で流していくため家の内部には雨は入ってこない仕組みになっていますが、写真をみて分かるように屋根の小口部分(瓦の先)に苔が発生して雨を塞いでしまうんです。
そうなると当然雨の逃げ道を塞ぐわけなので内部に時間と共に流れていきます、これが屋根からの雨漏りの原因の一つです。
カビに関しては外壁の特に日当たりが悪い北面に多く繁殖します。
カビに関してはカビによる健康被害もありアレルギーが発症する事もある為、カビに関してはしっかりと除菌をしていかなければなりません。
外壁塗装をする際はカビの発生度合いによりますが、ひどくない場合だと高圧洗浄で洗い流して、最近の塗料には防カビ機能はほぼ入っている為、カビを退治できるかと思います。
ただひどい場合は高圧洗浄時にバイオ洗浄といって除菌が出来る工法もあります、その場合だと通常より若干費用があがりますが、ビックリするほどの金額にはならないので気になる方は検討されるべきです。

コケやカビの住宅対しての被害は

コケとカビに関して簡単に説明してきましたが、どちらも湿気を好むため外壁も屋根も湿気と紫外線で住宅は劣化してきますので湿気があると外壁材自体に痛みが出て初期では洗浄や塗装といった対策でいいのですが、あまり放置をしてしまうと、外壁材自体の交換をしないといけなくなるので、費用も塗装よりも大きな費用が発生してしまいます。
屋根に関しても先程、述べましたが屋根のコケは雨漏り原因の一つなので雨漏りもしてしまうと屋根下の野地板を交換する場合も多々あります、当然費用も高くなりますので、ご自身の住まれている家の屋根や壁に緑色のものは発生していないかセルフチェックは欠かさずしてください。
新築から10年以経っている方は専門業者に見てもらって判断を仰いでもらう事をお勧めします。
出来れば訪問販売や県外の営業の方よりは、地場の塗装屋さんなどにご相談されるのがお勧めです。

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