塗装をするのにベストなシーズンとは?
家の塗り替えをお願いしようと思ったら、いろいろな事情を考えて工期を決めていくことになります。
工期を決める上で考えたいのは、季節によって塗装がしやすい時期とそうではない時期があるということです。
仕上がりがよりきれいにできるということと、職人さんにとって働きやすいという要素が関係していますが、ベストシーズンは春や秋の気候が穏やかな季節です。
その理由の一つは、塗料は温度によって乾燥度合いがかなり変わってきて、暑すぎても寒すぎても良くないということです。
暑すぎるとすぐに乾燥するので、修正が難しくなったり色ムラが多少できやすくなります。
逆に寒いと乾燥しづらく、複数回塗る場合に乾燥するまで待つのが時間がかかってしまいます。
こうしたことから、適切な温度が保たれる春秋がベストということになります。
また、職人さんも体力的に働きやすいので、より気持ちよく仕事ができるというのも一つの理由です。
熱中症などのリスクを減らして集中して仕事に取り組めますので、よりスピーディーに工事を進めていけるのです。
あまり塗装には向いていない季節とは?
逆に言うと、夏の暑さが厳しい時は工事がしづらくなることもあります。
すぐに塗料が乾くので、ちょっとした塗料の垂れが固まってしまったり、ムレが多少できやすくなってしまうからです。
また、梅雨の時期だと、雨のせいで工事そのものができない日が続くことになって、工事が順調に進まないケースも出てきます。
地域にもよりますが、寒さがかなり厳しくなる冬も塗装には不向きとなります。
というのも、塗料は低温になると、壁面に塗っても発色がうまく出なかったり、ツヤや光沢が本来のようにならなかったりすることがあるからです。
寒さが極端だと塗料が凍ってシャーベット状になってしまうことさえあって、そうなると仕事ができません。
仕上がりに直接影響することがありますので、気温というのは結構大事なものなのです。
また、寒いとなかなか塗った部分が乾燥してくれないので、次の工程に移れないことがあります。
そうなると、工事が滞ってしまい工期が遅れてしまうこともありえます。
このように、季節というのは塗装工事においては大きな影響を与えることもあります。
すぐに塗り替えをしたいと考えているのであれば別ですが、もし余裕があるようなら、ベストシーズンまで待って工事を始めるというのも一つの手です。