外壁はどうして定期的に塗り替えをしないといけないの?
一般住宅の外壁は、サイディングという建材が貼られていることがほとんどです。
これはセメントがメインの素材で、いろいろな繊維質や添加物を混ぜて作っている素材です。
火災に強く強度も高いですし、価格もリーズナブルですのでメリットの多い素材です。
しかも、表面をレンガ調にしたりタイル、木目などのデザインにすることもできて、見た目も良いというのがポイントです。
これに塗装をして表面を塗膜によって保護することで、雨風にも強い外壁として機能するようになります。
こうして何年も持つ丈夫な外壁ができます。
しかし、外壁は常にダメージを受けています。
特に太陽による紫外線によるダメージは強く、色あせや塗膜の劣化をもたらします。
また、雨も外壁の大敵と言えます。
雨が当たるところは水分によって塗膜がはげてきてしまいますし、質も落ちてしまいます。
さらに、湿気があるところはどうしても藻が生えやすくなってしまいます。
藻は徐々に塗膜を浸蝕してしまい、外壁をボロボロにするのです。
表面の塗膜が劣化、もしくははがれてしまうと、その中の外壁にダメージが及ぶようになります。
塗装は塗り替えれば大丈夫ですが、外壁までダメージが及ぶと外壁そのものを張り替える必要が出てきます。
その場合は、費用も手間もかなりかかり大工事となります。
こうした事態になる前に、外壁の塗り替えをして外壁を守る必要があるのです。
外壁塗装の流れは?
外壁を塗り替える場合、まず家の周囲に沿って足場を立てます。
こうすることで、二階部分などの高いところを塗れるようにするためです。
しかし、平屋の住宅や下屋根が家の四方にある場合は、脚立を立てることで高いところも塗れるため、足場が不要なこともあります。
その後、全体を高圧の水で洗浄します。
これによって、壁の表面に付着している砂や汚れを落とすことができます。
また、劣化している古い塗料が高圧洗浄によってはがれて、きれいな状態になります。
この洗浄が終わると養生という作業をします。
ビニールなどで窓や玄関、天戸などの塗料が付いてはいけないところを覆います。
そしていよいよ塗装作業に入るわけですが、通常は下塗りと言って透明もしくは白色のベース材を塗ります。
これが厚い塗膜を作って壁を保護するものとなります。
その後、上塗りとも言いますが、色のついた塗料を塗ります。
こうして美しい色に塗り替えられることになります。
最後に、養生をはがして掃除をすれば完了となります。