足場が必要な現場とは?
屋根や外壁塗り替えといった塗り替え工事をする場合、足場を組むかどうかを事前に確認するため、塗装店のスタッフが現場に来ます。
というのも、建物の作りによって足場が必要となるかどうか、必要だとしても何面組むかどうかが変わってくるからです。
時には足場が全く必要ない時もあります。
たとえば、平屋で脚立を使えばすべての壁や軒天に手が届くというケースです。
また、二階建てだとしても、家の全面に下屋根があって勾配もきつくないため、その下屋根に脚立を固定すれば、二階部分の外壁も塗れるという場合もあります。
足場がないと、その分の工期が短くなりますし、足場代も浮いて全体の費用が安くなるというメリットがあります。
一方で、二階建て以上で下屋根がない面があるという場合には足場を組む必要があります。
総二階、つまり下屋根が全くない場合は家の四面全部に足場を作りますし、家の一部に下屋根があってそこに脚立を固定できる場合は、その部分を除いた他の面に組むことになります。
さらに、屋根が急勾配の場合も屋根に足場を組むことがあります。
傾斜がきついので職人さんが立って安全に作業できないという理由でするもので、豪雪地帯などは雪が落ちるように屋根の勾配をきつくしていることもありますので、こうした屋根用足場の必要性が出てきます。
足場が必要な場合は1日から2日工期が伸びる
足場が必要な場合は、専門の足場会社に依頼することが多くなります。
外壁などの高圧洗浄をする前、工事の一番初めに足場工事が入ります。
足場の大きさにもよりますが、少なくても1日、場合によっては2日足場のために時間がかかりますので、塗装だけの工事よりも多少工期が伸びることになります。
足場の費用は、家の何面に組むかということで計算されることが多く、7万円から20万円くらいが相場となっています。
この足場費用は塗装工事とは別に見積もりが出されることも多いので、工事費用の見積もり総計を出す場合には、足場費用としてどのくらいかかっているのかをチェックするようにしましょう。
塗装工事自体の割引に応じてくれるところでも、足場工事は別会社に依頼することになりますので、足場費用に関しては割引がきかないことが多くなります。
足場は塗装工事には欠かせないものですので、このあたりのことを理解しておくと、費用の内訳のチェックもしやすくなり、どこを割り引きしてもらえるかという交渉材料を見極める助けにもなります。