屋根に使われる材料の種類にはどんなものがある?
家の雰囲気を大きく左右する部分として、屋根を挙げることができます。
屋根のデザインと共に、それに使われている材料によって、かなり見た目や機能性、メンテナンスの仕方が変わってくるのです。
屋根材料は大きく分けると四つの種類に分類できます。
まず、粘土系があって、日本の場合は和瓦が一番ポピュラーです。
二番目は金属で、トタン屋根、ガルバリウム鋼板と呼ばれるものを使っています。
次はスレート系で、これはコロニアルと呼ばれるタイプのものがほとんどです。
最後の材料はセメント系で、コンクリート瓦などがよく見られます。
材料によって塗装のやり方も変わってくる
屋根に使われている材料によって、塗装の方法も変わってきますし、使われる塗料も違うことがあります。
まず、和瓦の場合は基本的に塗り替えをする必要はなく、藻が生えている場合にそこを洗浄すれば十分です。
もともとの購入価格は高いですが、メンテナンスをさほど必要としないため、長期的に見るとコスパの高い材料だとも言えます。
セメント系とスレート系の屋根は、表面に塗装して雨や日光からの保護をする必要があります。
ほとんどの場合、塗膜をしっかりと張る下塗り材を塗布した後に、色の付いた上塗り材を塗っていくことが多くなります。
油性の塗料が多く、耐用性の高いタイプの塗料を使うことになります。
外壁と同じくらいの頻度で塗り替えるケースが多いですが、明らかに藻が生えている、クラックがひどくなっているという場合は、早めに塗り替えをした方が安心です。
金属系の屋根、特にトタンの場合は、よりメンテナンスを必要とします。
塗装が落ちてしまうと、すぐにそこから錆が発生して腐食してしまうからです。
多くの屋根材は薄い金属板ですので、錆が広がると穴が開いて、雨漏りの原因となります。
できるだけ早いタイミングで塗り替えのタイミングを把握し、適切なメンテナンスをする必要があります。
金属系の屋根の場合は、油性塗料を使うことになり、下塗りとして専門の錆止めを塗ることもあります。
アルミニウムと亜鉛、シリコンの合金であるガルバリウム鋼板の場合は、耐久性が高いのでそれほど塗り替えの頻度が高くないというメリットがあります。
トタンよりも4倍も錆に強いという特性を持っていて、保証年数から5年が経過したくらいで塗装をすれば良いということになっています。
だいたい10年から15年くらいもつということになり、とても楽な材料です。