【水性塗料と油性塗料の違いとは?】
水性塗料と油性塗料の違いは、希釈、つまり塗料を薄めるために何を使うかということにあります。水性塗料は名称からも分かるように、塗料を薄める際には水を入れて薄めます。水で薄まるという特徴を持っていますが、少なくても住宅塗装に使われる水性塗料は、塗った後に乾燥すると水に触れても溶けてしまったり塗料が落ちてしまったりすることはありません。乾燥すると安定した状態になり、雨に当たっても落ちてしまうことはないのです。
一方で油性塗料は水で薄めることはできません。希釈するためにはシンナーを用います。そのため、水性塗料よりも強い刺激臭があるのが特徴となります。油性塗料は分子の大きさが水性塗料よりも小さいので鉄などの材質に固着しやすく、薄くてもしっかりとした塗膜を形成するという特徴を持っています。また全体的に水や日光などへの耐性が強く長持ちするというメリットもあります。有機溶剤の割合が強いので、化学物質過敏症を引き起こしやすいことや環境への影響が強いことから、外壁塗装などでは油性塗料よりも水性塗料が使われることが多くなっています。
【油性塗料と水性塗料の使い分けとは?】
このように、油性塗料と水性塗料には特性の違いがあります。この違いはどちらが優れているのかという優劣を決めるものではなく、性質の違いであるだけで、状況や材質によって使い分けがなされています。たとえば鉄部などは水性塗料は鉄に固着しにくく剥がれ落ちやすいということから不向きで、油性塗料が使われることがほとんどです。また木材の塗装においても、水性塗料だと表面を覆ってしまってせっかくの木目が隠れてしまうので木に浸透する油性塗料を使うことが多い傾向にあります。一方で、前述の通り健康トラブルを招きにくく環境にも優しい水性塗料は扱いやすいという特徴もありますので、外壁などの大きな面積を塗る際に用いられることが多くなっています。
このように、油性塗料と水性塗料はその性質の違いをよく理解して材質に応じて使い分けることが重要であることが分かります。幸志創建。では、家の状況や用いられている材料をしっかりと確認してそれに合った塗料を使用しています。そうすることで、より美しくより長持ちするメンテナンスができるのです。塗装作業の事前打ち合わせではそれぞれの部分でどんな塗料を使用するのかを説明して、どのように塗り替えがなされていくのかを理解しやすいようにしています。