室内で塗装が必要になる箇所とは?
家の塗り替えと言えば、ほとんどは外壁と屋根を対象としたものです。
室外のことばかり目が行きますが、実は室内でも塗り替えをした方が良いものもあります。
特に和風住宅に多いのですが、たとえば框や窓枠などがあります。
框とは玄関から廊下に上がる部分の角の部分で、たいがいは立派な太い木材で作られています。
足や荷物などがいつも当たるところですので、どうしても表面がはげてきてしまうことが多い箇所となります。
また、木製の窓枠、特に下の部分は日光に当たることが多いですし、結露によって水分に触れることが多いので、劣化が早い部分です。
塗装部分がボロボロになってきたら塗り替えのタイミングと言えます。
また、無垢の木材をふんだんに使って、垂木や床柱などを見えるように作っている家の場合は、こうしたところも塗り替えをした方がいいケースがあります。
通常は木のナチュラルな雰囲気を出すために、それほど目立つような塗料は塗っていないのですが、日の当たり具合などによって表面が傷んでしまうことがあります。
そのような場合は、見た目を取り戻すためにも塗装をしてあげるとだいぶ雰囲気が違います。
丁寧な作業が求められる木部の塗装
このように、室内の塗り替えはほとんどのケースが木部です。
もちろん、洋風住宅の中には壁紙を使用せず、壁を塗装仕上げとしているものもあり、定期的な塗り替えが必要とされます。
このタイプの家を除くと、室内塗装のメインは木部塗装となり、より丁寧な仕事が求められます。
というのも、木部の場合は、そのままいきなり塗装するのではなく、一度きれいにやすりがけをしてから塗装をする必要があるからです。
表面の傷んでいる部分や古い塗膜を取ってあげるという目的ですが、こうすることでよりきれいになりますし、触った感じも良くなって新築時のような良さを取り戻すことができます。
また、塗装自体も質の良い塗料を使うことが多い傾向にあります。
木目を生かした美しさを出せるように、また木部の保護をしっかりと行えるようにという理由があります。
実際に塗る時も、家の人から常に見られる場所にあることが多いので、塗りムラや垂れなどがないようにより丁寧な仕事が求められます。
こうした職人技が見える室内塗装をすると、見違えるような美しさを取り戻すことができます。
木本来の良さが分かる素晴らしい仕上がりになりますので、室外の塗り替えと同じタイミングで室内の塗装も依頼してみるのも良いでしょう。