一軒家や店舗を持っている方は、数年から十数年に一度、外壁塗装を行う必要があります。
外壁塗装は塗装業者にお願いするのが一般的となっており、1年中依頼できます。
しかし、雨が降っている場合でも塗装工事はできるのでしょうか。
今回の記事では、雨の日における外壁塗装の可否について解説します。
雨が外壁塗装に及ぼす悪影響とは
雨が降ってしまうと、塗装にいくつかの悪影響が発生します。
本節では3つのリスクを紹介しましょう。
1つ目のリスクは、湿気によって乾燥が進まなくなる点です。
湿度が高いと、塗料にも水分が含まれてしまって、乾燥しない状態が続きます。
塗装をする際は何層にも重ねて塗料を塗りこみますが、乾燥しないと塗り重ねができないため、完成できません。
2つ目に、耐久性が下がってしまうという問題も発生します。
塗料に雨が混ざってしまうと、塗ったときに塗りムラや水泡が生じてしまうでしょう。
その場合、耐久性の高いシリコン系やフッ素系の塗料を使ったとしても、数年で剥げてしまう可能性があります。
また、外壁の見た目の印象も悪くなってしまいそうですね。
外壁にひびが入ったり、濃淡がついてしまったりして質の悪い壁に見えてしまいます。
3つ目に、けがのリスクが高まる点です。
雨が降ると当然ながら足元が滑りやすくなりますが、これは専門のスタッフであっても同じことが言えます。
加えて、そういった状態では注意が散漫になってしまうため、本来の技術が発揮されないこともあるでしょう。
このように雨の日に作業することは、質の悪い外壁を作る原因になりやすいため、あまりおすすめできません。
雨の日に外壁塗装をする業者もいる?
雨の日に外壁塗装をすることはさまざまな悪影響があるにも関わらず、作業を進めようとする悪質な業者も存在します。
そのような場合は、工事を中止するよう求めることをおすすめします。
そもそも優良な業者であれば、中止を選択するでしょう。
しかし、中には工事のためにレンタルしたものや工期を伸ばしたくないなどの理由から、強行する業者もいるため注意が必要です。
もし業者が作業を中止してくれない場合は、保証期間に関して交渉するか、自分の目で不備がないか確認するといった対策を取ることをおすすめします。
まとめ
今回は雨の日に塗装をする場合のデメリットについてまとめました。
雨水が塗料に与える影響はとても大きいため、雨の日に工事を行うことは極力避けることを提案します。
打ち合わせの段階で、雨の日の作業について業者としっかり話し合っておくと安心ですね。