誰でも手軽にできる塗装方法にスプレー塗装があります。
塗装したいものに缶のスプレーで吹き付けるだけの簡単な方法ですが、向き不向きもあるので、スプレー塗装に適したものと適していないものについてお伝えします。
スプレー塗装に適したもの
机や椅子などはスプレー塗装が便利です。きれいに仕上げるなら、本体と足をバラして個別に塗装し、完全に乾いてから組み立てるとよいでしょう。
また、机や椅子同様、棚やカラーボックスなどあまり大きくない家具の塗装も可能です。
ただし、きれいに仕上げるには下準備が欠かせません。机や椅子のように分解できる部分はすべて分解し、ザラザラになるまで表面を磨いてから塗装するとよいでしょう。
その方が、隅々まで塗装できて、塗装が剥がれにくくなります。
また、100円ショップなどで買えるプラスチック容器を塗装して、おしゃれな小物入れに変身させるのにもスプレー塗装は便利です。
安いものなので失敗を恐れずできますし、これで練習してコツを掴んでから家具に挑戦するのもよいでしょう。
さらに、スプレー塗装のコツが掴めてきたら、黄ばんで汚れた換気扇のカバーをスプレー塗装で蘇らせるのもおすすめです。
最初にエアダスターなどで細かい汚れを落とすことが大切ですが、取り替えるよりも安価で手軽なリフォームになります。
スプレー塗装に適さないもの
スプレー缶は1缶300ml程度ですので、もともと小さなものを塗装することが前提になっています。
1缶使い切ってもそれほど大きな面積は塗装できないので、たとえば、家の内壁などには不向きです。
また、壁に向かってスプレーすると、いろんな方向に塗料が飛び散ってしまう恐れもあります。
準備や後片付けがたいへんですし、きれいに仕上げるのも難しいので、壁はローラーや刷毛での塗装がベターです。
また、戸建住宅などでテラスにウッドデッキがあるお宅なら、ウッドデッキもスプレー塗装できないかと思ってしまいます。
しかし、ウッドデッキは、保護のためにも木目に沿って丁寧に塗料を吸収させていく必要があるため、刷毛での塗装がおすすめです。
専門家に相談するのが無難
手軽なスプレー塗装ですが、ものによってはスプレーだとうまく塗装できないものがあります。
また、室内での作業が必要なものの場合、スプレーに含まれるシンナーが心配です。
なるべく屋外に持ち出せるサイズのもので、机や椅子など上に挙げたものに限定した方が安全でしょう。
わからないことは事前に専門家に相談するのが無難です。
塗装についての疑問点や不明点は、お気軽に「幸志創建。」までご相談ください。