破風のメンテナンスは塗装をするのがベスト
破風とは屋根の縁のことで、15センチから25センチくらいの建材や木材が貼られていることが多い部分です。
雨樋の後ろになっているので、見づらいところもありますが、屋根の縁には通常四方すべてに付けられています。
実はこの部分はかなり傷みやすい部分で、場合によっては外壁よりも傷みが激しくなることがあります。
その理由としては、まともに太陽光と雨風を受けるところだからです。
太陽光の紫外線は表面の塗装や破風の材料自体を劣化させますし、雨風は表面をボロボロにしてしまいます。
そのため、とても小さくて目立たないところなのですが、よりメンテナンスが必要な箇所となっているのです。
また、雨樋が設置されている関係で、常に水に触れることもあり藻が生えやすいというのも劣化を進める要因となります。
破風のメンテナンスとしては、破風そのものの張り替えと塗り替えがあります。
当然、破風そのものを張り替える方が手間もコストもかかります。
そのため、定期的に塗装して表面を保護するのがベストです。
と言っても、破風はかなり小さい部分ですので、そこだけを塗り替えるという作業はあまり塗装店ではしてくれません。
通常は外壁や屋根の塗装と一緒にするものですので、工事を依頼する時に一緒に破風もしてもらうという感覚で良いでしょう。
塗装店でも破風塗り替えはセットだという感覚でいますので、外壁や屋根の塗装とは別料金で計算するというよりも、まとめて見積もりを出してくれることが多いものです。
見積もりを出してもらう時に、「破風の塗り替えも含まれているよね?」という感じで塗装店に確認すれば、一緒に作業をしてくれることがほとんどです。
軒天はそれほど劣化のスピードは早くないが雨漏りに注意
破風は雨風の影響を受けやすいところですが、軒天はあまり劣化が早くない部分です。
軒天とは、室内で言うと天井に当たる部分で、外部の屋根の下となります。
ここは雨が当たることもほぼないですし、日光の影響も受けづらいところです。
その分、劣化はそれほど進まないという特徴があります。
そのため、メンテナンスと言っても、専用の防カビ塗料を塗ってきれいにするくらいで大丈夫です。
しかし、下から見て茶色や黒色のシミが大きくできているようであれば要注意です。
屋根から雨漏りしていて軒天に水が落ちている可能性があるからです。
そうなるとどんどん腐食していって軒天が落ちてしまう可能性があります。
この場合は屋根のチェックも含めてすぐに対処しましょう。