【塗料の種類によって耐久性が違う】
外壁や屋根には耐久性のある建材が使われていますが、それだけでは雨風や日光の影響をダイレクトに受けて劣化してしまいます。
そのため、表面を塗装することによってその質をキープしています。
こうしたことから、塗料が劣化するタイミングで塗り替えをすることで、ずっと良い状態を保てるようになります。
塗り替えのタイミングは使っている塗料によって変わります。
アクリル系の塗料の場合は耐用年数は4年から7年くらいとなっていて、耐久性が低く汚れも目立ちやすいので塗り替えのタイミングがすぐに分かります。
ウレタン系の塗料は耐久性が高いので、6年から10年くらいはもちます。
色あせもそれほどしないので、ずっと美しい状態を保ってくれるというのがメリットです。
最近ポピュラーになっているシリコン系の塗料は商品による差が大きく、7年程度から15年くらいもつものまで様々です。
価格が高くても、耐久性のあるものを選んだ方が長い目で見るとお得になるタイプの塗料です。
状態から判断する塗り替えのタイミング
上記の塗料の耐用年数はあくまでも目安であって、この年数よりも早く塗り替えをした方がいいケースもあります。
というのも、塗装は雨風や日光が当たる場所、気候、塗装方法などによって劣化の度合いが異なるからです。
そのため、実際の状況を見て塗装が劣化しているようであれば、耐用年数より早いとしても塗り替えを検討した方が良いのです。
塗り替えのタイミングが来ている一つの兆候は、「チョーキング」と呼ばれる現象です。
塗装の表面が粉をふいたようにザラザラになり、触ると手に粉が付いてきます。
塗料の劣化が始まっている証拠で、塗膜で保護する力がかなり弱まっています。
もう一つのは「クラック」と呼ばれる状態で、塗料の部分にひび割れが発生している場合です。
これもやはり塗膜が役に立たなくなっていて、その部分から水が入り込んでしまいますので、建材を傷める原因となります。
他にも、明らかに塗った時と比べて色あせていて、家の他の面よりもかなり色が薄いというのも見分けるポイントとなります。
同じように、藻やコケが生えていて壁や屋根の大きな面積が緑色になっている場合も、塗膜がダメージを受けています。
こうした症状が目に見えてはっきりとしているようであれば、すでにかなり塗装面が劣化していることが多いので、早めに塗り替えを検討した方が安心です。