塗装工事で行われる養生ってなに?

2019年12月19日(木)

養生ってなんのこと?

塗装工事では、実際に塗料を塗っていく前に養生(ようじょう)と呼ばれる作業をします。

塗装ではかなりの塗料を使って、壁などに塗っていきますが、何もしないと窓や玄関などにその塗料が付いて汚れてしまいます。

それを防ぐために行うのが養生となります。

具体的には、窓や玄関にビニールのシートをかぶせて塗料が飛んでも汚れないようにします。

塗装用の養生シートというものが使われて、片方の端に粘着テープが付いていてそこからビニールシートが伸びるようになっています。

この粘着テープを窓枠などにまっすぐ貼り付けることで、きれいに塗装する部分と塗らない部分の境目を作ることができます。

養生の技術によってかなり仕上がりが変わってくる

塗装技術が高い職人さんと言うと、塗り方が上手であるということを第一にイメージするかもしれません。

しかし、それと同じくらい大事なのが養生の技術なのです。

養生の技術が低いと、窓や玄関、犬走りなどが汚れてしまって仕上がりが汚くなってしまいます。

そして、窓枠などをしっかり見ると分かるのですが、養生が上手な人がすると、塗られているところと塗らないところのラインがまっすぐでとてもきれいです。

これも仕上がりの良さに影響するもので、やはりきれいにラインができていると見た目が良く美しく感じられます。

このように、養生というのは、単に汚さないというだけのものではなく、仕上がりをきれいにするために必要な大事なテクニックでもあるのです。

もし、どこの塗装店に工事を依頼しようかと思っているのであれば、現場見学をして養生がきれいにできているかをチェックするのはいいアイディアです。

とにかく工事を早く済ませようとするところは、養生をおざなりにする可能性がありますので、窓や玄関に塗料が飛び散っていたり、地面に落ちていることが多くなります。

一方で、塗料の飛散汚れがなく、塗装の境目のラインがまっすぐきれいに引かれているようであれば、養生を丁寧にしているということの証拠です。

それだけ技術も高いですし、なによりもきれいに工事をしようとする気配りを感じることができるのです。

こうして見てきたように、養生というのは塗装工事の中でもとても大事な行程となります。

工事を依頼する施主様としても、この工程の大事さを理解していただけると、より良い塗装工事を依頼するための助けとなります。

ぜひとも塗装店の仕事をチェックする時には、養生に注目してみましょう。

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