雨でも外壁塗装はできるの?

2017年12月20日(水)

外壁塗装・屋根塗装をしようと思ったけれど雨が続いている…イメージ的には雨の日の塗装は良くなさそうだし、塗料にも雨の日は適していないと書かれているものが多いです。
今回は雨の日でも施工は可能か、仕上がりに違いがあるのかというお客様の不安にお答えします。梅雨時や台風の近くの施工を考えている方もぜひご覧ください!

雨でも塗装はできる?

まず、雨の日の塗装工事は原則としてできません。
外壁塗装や屋根塗装は非常にデリケートな作業なので雨はもちろん、気温5度以下の寒さや湿度85%以上の多湿状態でも塗装は見合わせます。よって、雨水の当たらない部分の外壁塗装も他の部分と同様に見送られます。

工期を短くしたいなら雨が続く梅雨時や台風に見舞われやすい秋は避けたほうが無難です。
雨の日にはこのような作業を行います。

・足場の組み立て
・高圧洗浄機による壁や屋根の洗浄
・養生シートを張ること
・足場や養生シートの片づけ

基本的に雨の日には塗装を行いませんが、下塗りの塗料の中には雨の日でも強化剤を混ぜて使えるものがあります。

雨の日の施工のリスク

雨の日に施工をすることは塗装工事にとって決して良くありません。このようなリスクがあり、結果として工事の質が大幅に落ちてしまう可能性があります。

・塗料が薄まってしまう
・塗装にむらが出る
・塗膜がうまく作れない

雨が降っている状況で塗装工事をすると塗ったそばから塗料が水で薄くなっていってしまいます。塗料は最適な希釈率で使わないとその機能を発揮することはできず、 濃い目の塗料を使えば良いというわけではありません。正確な希釈率で使用しないと塗料の耐久年数が半分以下になってしまうことさえあります。

塗料はデリケートですから決して結露が出ているときもしっかりと表面が乾いている状態で屋根塗装や外壁塗装を行わないと不具合が出てしまいます。
また、塗った塗料に雨粒がぶつかることで塗りむらが出てしまい、たとえ上塗りを重ねたとしても雨粒模様は消えず見栄えが悪くなってしまいます。特に下塗りが不安定だと状況が悪くなりやすいです。
そして、雨の日は湿度が高いため塗料がしっかり固まりません。塗装は塗ってから乾燥させて塗膜を作ることが重要で、通常は3回の塗装で3層の塗膜を作ります。塗料の乾燥が不十分だと水分のせいで弱い塗膜になってしまいます。その結果、塗装の剥げやひび割れが起きたり、クレーター状になってしまう場合もあり、塗装を剥がす必要も出てきます。重度になるとカビや雨水の侵入経路ができてしまうわけです。

作業中に雨が降ってきてしまった場合は?

雨の日の塗装工事はリスクが高いため雨が降っていれば作業は延期となります。もし作業中に雨が降ってきてしまった場合も直ちに作業を中止して次の日に行います。
工期が延びてしまったとしても追加費用は発生しないのでご安心ください。
雨に濡れてしまった塗料は使えないためすべて塗り直しとなります。塗料の乾燥には最低でも4時間は必要でできれば24時間は晴れた状態であってほしいところです。

ここまで説明してきたように、雨が降っていれば小雨でも中止となります。雨が降っていなくても湿度が高ければ作業を行わないのが常識です。それにもかかわらず雨の中で塗装工事を決行する業者がいます。
雨の日の塗装工事が良くないことを知っていても工期を遅らせたくない、日当をもらいたいという理由から強行してしまうのです。本来であればすぐにやめさせて別の業者を探すことが必要です。もし、その余裕がない場合は「雨天なのに塗装を強行した」ことを理由に保障を手厚くするよう持ちかけることも一つの手です。

最後に

塗装工事は今後10年を見据えたもので、わずかな手抜きが大きな問題を引き起こします。雨が続いて工期が延びることはお客様にとっても心苦しいことですが、大切なお家を守るためにご理解いただきますようお願いします。

そろそろ前の塗装工事から10年が経ちそうだ、外壁や屋根の塗装が劣化してきていると思ったら雨の少ない時期を検討してください。
お悩み・ご不明点などございましたら岡山県倉敷市・総社市で真面目な施工を行っている幸志創建。までご相談ください!
あなたの大切な家の屋根に何が必要なのか一緒に考えていきましょう。

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