塗装における養生の大切さ

2018年06月07日(木)

【塗装の技術の中でも需要度の高い養生技術】

 

塗装の技術に優れている職人と聞くと、上手に塗料を塗れる人というイメージを持っている人が多いものですが、実際にはそれだけではありません。むしろ養生の技術が高いというのが重要視されます。養生とは塗ってはいけないところ、汚してはいけないところをマスキングテープやビニールなどで覆うという作業のことを指します。養生がしっかりとされていないと、塗料が入りこんでしまい、汚い仕上がりになってしまいます。窓や窓枠、ドアなどに塗料が付き、非常に汚い状態になるのです。もちろん塗料がどこかについてしまった場合はそれを取り除く作業をしますが、その分余計な手間と時間がかかりますので作業が長引いてしまいますし、手直しをすることでどうしても仕上がりがイマイチになります。こうした事態を避けるためにも、養生をしっかりとして汚れをつけないというのが大事なポイントになってくるのです。

 

【養生技術があるかどうかを見分けるポイント】

 

養生は、単に窓や雨樋などに塗料の汚れをつけないというだけのものではありません。窓枠とサイディングの境目をマスキングテープなどによって作り、きれいなラインを引くという目的もあります。つまり養生技術が高い職人が養生をすると、窓枠やドア枠の塗装がなされているところとされていないところの境目がきれいな直線になっていて、美しい仕上がりになっています。一方で養生を適当に行なっていると、このラインがガタガタだったり塗料が入り込んで線ができていなかったりします。細かな部分ではありますが、職人の腕を見るのに最適なポイントですのでチェックしてみると良いでしょう。

 

また、地面をきちんと養生しているかというのも大事です。これは技術というよりも、きれいに仕上げたいという気持ちがあるかどうかがよく分かるポイントです。とにかく速く作業を進めたいと考えている会社は、ろくに地面の養生をしないで塗料が落ちてくるままにしています。最後の段階できれいにすることはするのですが、完全に汚れを取り去ることはできませんし、やはり仕上げに対するこだわりがないと思われてしまうでしょう。幸志創建。では塗料の質や塗装方法だけでなく、養生にも気を配り丁寧にするように心がけています。細かいところであってもきれいな見た目となるようにすると共に、余計なところに塗料をつけて汚さないように細心の注意を払っているのです。

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