よくPRされるオリジナル塗料とは

2018年12月06日(木)

・オリジナル塗料は本当にオリジナルなのか

結論から言うと、本当に完全オリジナルというわけでは無い物が多く見られます。
すべての業者が扱っている物がオリジナルではない、とは言えません。
しかし元々安価な塗料を、リフォーム会社、住宅メーカー向けに大量に下ろすことで価格を更に安くしているのです。
パッケージも専用に作っている場合が多く、元がどんな塗料だったのかはわからないように作ってあります。
こういった場合は、完全にオリジナル塗料では無いとしても安価に導入できる為、お得かもしれません。

ただしこういった業者ばかりでなく、あまり良心的では無い業者も少なくありません。
現在の主流はシリコン塗料やラジカル塗料ですが、あまり主流ではなくなっている安価なアクリル塗料やウレタン塗料を購入し、パッケージを張り替えているだけの業者も見受けられます。
しかも市販のアクリル塗料やウレタン塗料よりも高額になっている場合がほとんどです。

施工される方はそれほど塗料に明るくありませんので、うまいセールストークをされると納得してしまうのではないでしょうか。
塗料専門業者でも無いのに塗料を開発できるのか、塗料専門業者を凌駕する品質、価格の物を開発できるのか、と考えると不自然さに気がつきます。
しかし、どこどこのメーカーと共同開発した、とかどこどこの大学が開発した、と言ったセールストークを出されるとどうでしょうか。
ちょっと信用してしまう方もいるかもしれません。

こういった胡散臭いオリジナル塗料を使用した場合は後々トラブルになることが多いので、どんな塗料なのかはしっかりと確認しておくべきでしょう。
開発元を聞いておいたり、耐用年数を確認したりということはやっておきたいですね。
また、オリジナル塗料だけを勧めてくる業者は、初めから選択肢から除外しておく方が安心かもしれません。

そもそも日本の塗料メーカーは優秀で、高機能かつ安価な塗料を開発、販売しています。
聞いたことの無いメーカーだったり、リフォーム会社のオリジナル塗料だったり、という物は、いくら安くても安易に使わない方が良いと思います。
オリジナル塗料の耐用年数がわかるのは、何年か経った後になります。
15年持ちます、というセールストークを聞いて決めたのに、7年でダメになった、ということも多いにあり得ます。

安価なオリジナル塗料を使用し一時的に安くついたとしても、耐用年数が短ければ結局は高くつきます。
信用できる塗料を、信用できる業者に施工してもらうのが、長い目で見ると結果として安価で済みます。

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